今回は先手四間飛車に対して囲いもそこそこに仕掛けていく指し方を解説していきます。この指し方が成立していれば、結構振り飛車きついんじゃないかという説があります。早速どのように仕掛けるか見ていきましょう。後手番視点で解説していきますので、そこのところご了承ください。
こんな感じで速攻を仕掛けていきます。普通このような攻めはうまくいかないと思ってしまいますが、結構有力です。
このような攻めには▲75歩~▲74歩とするのが四間飛車側とするとよくあるというか習いある対応です。それに対して、△76歩(32手目)が好手。▲同銀に代えて▲68角と引くと、△86歩▲同角(▲同歩なら△75銀▲73歩成△同桂▲74歩△65桂がある)△52飛▲48金上△13角(A図)で後手が有利です。△82飛に▲86歩とすると△75銀▲67金△86銀▲同角△85飛▲87歩△57銀▲同金△同歩成▲同金△56歩▲67金△57金▲77金△86飛▲同歩△69角(B図)でこれも後手有利です。本譜でも△56歩をとっても67金でも△78飛で収拾がつかない形です。
御覧の通り後手の攻めは単調ながら破壊力が高く、受け切るのは大変でした。よって先手としては28手目の局面を避けたいです。そのための方法としては①67銀を保留する➁56歩を保留するのどちらかになりそうです。以下では56歩を保留する形について検討していきたいと思います。
▲56歩に代えて▲98香とされた場合の指し方を見ていきます。これも四間飛車ではよくある手で、香車を角筋から避ける意味があります。それに対しては△52金上とします。こうすれば52飛の筋がないので▲56歩しても大丈夫そうですが、同様に仕掛けが成立しています。本譜の指し方は一例ですが、最終手△15歩でソフトにかけると-300点ほどで後手有利と出ます。ただ、29手目▲56歩に代えて▲46歩とするのも、△94歩▲96歩△76歩▲同銀△55銀の筋があるため一長一短です。以下▲67銀△76歩▲68角△72飛(C図)でこれも後手がよさそうです。
結論として、先手四間飛車に対する速攻は非常に有力で、厳密には先手四間飛車は成立していないかもしれません。先手とするとこの攻めに対応するには78銀型で待機するしかありません。個人的に先手四間飛車に対して穴熊に組むよりもこの速攻のほうが明快で研究もしやすいのでこちらのほうがいいんじゃないかなと思っています。併せて先手四間飛車対策も見ていただけると助かります。




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