AI流の四間飛車穴熊対策(銀冠穴熊)

四間飛車穴熊に勝つのはなかなか大変ですよね。今回はAI流の四間飛車穴熊対策を紹介したいと思います。実際に僕も大会で四間飛車穴熊をやられたときに用いている手法で、結構強いと思います。

どんな手法かといいますと、ずばり銀冠穴熊です。
個人的にも銀冠穴熊は対振り飛車穴熊に相当強いと思っています。なぜなら捌きあった後に、8筋9筋を攻略する手が指しやすくなっているからです。

紹介する棋譜はbook20240630 vs. test戦です。盤面動きます。

以下で簡単にポイントを解説していきます。
図は36手目△72飛まで

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四間飛車穴熊に対しては相穴熊で対抗する手や急戦を仕掛ける手などもありますが、本局では居飛車は銀冠穴熊を目指します。銀冠穴熊のメリットについても後程解説します。図の△72飛は四間飛車穴熊の常套手段で7筋で歩交換をすることで打開を狙っています。

図は47手目▲78金寄まで

スクリーンショット 2026-02-19 111952
是非真似してほしいのが図の68金寄、78金寄と固める手順です。78金上としたくなりますが、78金寄のほうが居飛車の角が狭くなりにくいメリットがあります。僕も実戦でこの固め方をするように意識しています。
図は49手目▲85歩まで

スクリーンショット 2026-02-19 112533
この手を指すことができるのが銀冠穴熊の長所です。普通の穴熊でこの手を指すと86桂などの隙があってダメですが、銀冠穴熊はその傷がありません。終盤84歩同歩83歩のような攻めが厳しくなることが多いため非常に価値の高い一手です。
図は79手目▲77金まで

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終盤戦の局面ですが▲77金が秀逸な一手。次に▲88飛から8筋を攻める狙いです。こうなれば先手が大優勢といえるでしょう。以下先手が手堅く勝ち切りました。

54銀型
今回は振り飛車側が△54歩とするケースでしたが、実戦ではほとんど54銀型ではないでしょうか。よってここからは54銀型に対する指し方をふれていきたいと思います。図に至るまでの手順は2025-11-10 女流順位戦 脇田菜々子 女流初段 vs. 島井咲緒里 女流二段 ヒューリック杯第6期白玲戦 女流順位戦D級2回戦の手順を踏襲しました。

こちらの棋譜でも68金寄~78金寄と固めていますね。この固め方をしっかり覚えてほしいです。42手目72飛に実戦は88金と上がりました。人間的には自然な手なのですがこれがあまりよくない手のようです。後手に76歩と打たれたときに88角と引けるようにしておくことが重要なようです。

ここからは実戦の手順ではなく、ソフト検討による変化手順です。88金と上がらない代わりに68銀と引いて固めるのが良いようです。▲36歩に後手が何もしなければ▲24歩△同歩▲35歩と攻めて先手有利になります。よって後手は動くよりありません。ここから△75歩で次に76銀を狙うのは▲88角△76銀▲96銀で後手の攻めを空ぶらせることができます。

△76銀と攻めるのが普通ですが、▲同銀△同飛に24歩から反撃して▲75飛まで進めば、大駒3枚が守りによく利いていて居飛車が有利そうです。この変化は後手に攻めさせているため怖いという人がいたら、▲24歩△同角に▲44角ではなく▲88銀と埋めて次に44角を狙うでも良いと思います。いずれにせよこの戦型では、振り飛車に攻めさせることが実戦でも多いように思います。相手の玉は堅いので攻めるにしても受けるにしても中途半端にしないことが重要だと思います。
まとめ
・四間飛車穴熊には銀冠穴熊で対抗
・78金上ではなく68金寄~78金寄寄と固める
・85歩で相手の穴熊の弱点を狙う。
・△76歩に
▲88角と引けるようにしておく
・受けをしっかりと相手の攻めを切らせる意識で
以上を意識して戦うと今までと違った景色が見えてくるかもしれません。自分の話になってしまいますが、大会の決勝戦で銀冠穴熊を用いて快勝したことがあるので自信をもってお勧めします。是非使ってみてください。

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