嬉野流の一番簡単な対策

嬉野流の対策でよくあるのが棒銀でしょう。もちろん有力ですが、今回は少し違う対策を紹介していきます。
僕も昔は嬉野流に棒銀してたのですが、先後でも少し変わってくるしあんまりうまく勝てないなと思っていました。そこからこの指し方をするようになって割と勝てるようになったので紹介したいと思います。各々の棋風や好みにもよるとは思うのですが、棒銀でもなかなかうまくいかないことが多い方は試してみてほしいです。

こんな感じで雁木+飛車を85に引くのが有力と考えています。この形の利点は、先後関係なく採用できるところです。ここから嬉野側は▲66銀とするタイプと▲46銀から攻めてくるタイプの2パターンが考えられるのでそれぞれ見ていきたいと思います。

まずは▲66銀とするタイプから見ていきたいと思います。先手は▲24歩から角交換するくらいですが、後手は普通に右玉を目指していって作戦勝ちになりそうです。△52金を失念すると▲76角があるのでそこだけ気を付けてください。飛車を追うためにどこかで▲77桂を指してみたいのですが、そうすると桂頭に傷を抱えることになります。△83飛の局面は後手は指したい手がたくさんあるにもかかわらず、先手はプラスな手が難しいです。例えば▲79玉は普通に見えますが、▲45歩の攻めができなくなってしまうデメリットがあり、▲37桂もどこかで△35歩の傷になりますし、▲47銀もどこかで△39角の筋ができてしまうため動かし方が難しいです。そもそもこの展開を好むタイプの人は普通に角換わりを指すはずなので、嬉野側は不満な展開になりそうです。

次に▲46銀としてくるタイプを見ていきたいと思います。

▲46銀のタイプにも先ほどとやることはあまり変わりません。右に王様を持っていくだけです。ソフトの推奨手を見ていると基本的に右玉系にするものっぽいです。実際左に囲うと戦場から近くなってしまうので確かに右に持っていくのが合理的ですね。

嬉野側は▲当然35歩から仕掛けてきますが、飛車が85にいる効果で銀が出られないので大丈夫です。▲38飛には△35歩として▲同銀に△34歩が好手です。最後に25飛と回れるのも飛車が5段目にある効果ですね。この局面は後手+600点とかでした。これを受けるには△34歩に銀を26に引くしかないのでそうなれば後手が作戦勝ちといえそうです。結構実戦だと25飛をうっかりしてくれることが多く結構勝ちやすいと思ってます。

▲37銀から無理やり数を足して銀を5段目に出ようとしてくるケースも考えられますが、△45歩からさばいて△86歩▲同歩△同飛▲87歩△56飛とするのが良い対応です。これで、△55角を可能にしつつ53の地点にも利きを足しているのが大きいです。ここから65桂などの攻めの手段があるため、この局面は後手有利と言えそうです。この飛車を56に回る対応は応用が結構効くと思いますので、ぜひ参考にしてください。

まとめると、重要なポイントとしては
①飛車を5段目にひいておく
②玉は右に(思想はどちらでもよい)

くらいです。かなり覚えることが少ない分優秀な対策だと思います。棒銀とかでなかなか勝てないよーという方は一回試してみてほしいです。嬉野は奇襲戦法と思われがちですが▲68銀の局面は後手+100とかなので結構一潰しにしようとするのは難しいです。特に後手番だと一手遅れてる分大変です。今回紹介した対策は嬉野を真正面から咎める作戦ではないですが、一番一発をもらいにくいのではないかなと思ってます。この記事で嬉野流に対する勝率が少しでも改善されれば幸いです。唯一気を付けてほしいのが、▲76角の筋で、これ結構うっかりしやすいので気を付けておいてください。これ以外で悪くなることはあんまないと思います。

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