中飛車の飛車先交換の成立条件

中飛車で飛車先交換はすべきなのか、すべきでないかは結構難しく、局面によって変わります。今回はどの局面で交換すべきか、指針を述べたいと思います。
飛車先の交換は得ではあるのですが、そこまで大きな得ではありません。それはなぜかですが、A図のような通常の居飛車では、飛車先の交換は明らかに得です。なぜならA図では▲23歩の狙いがありそれを△14歩や△34歩で受けても、▲28飛と引けば▲24歩~▲23歩成の狙いが残るため、後手は必ず△23歩を受けなければなりません。それにより先手には、(1)歩を持つことができる(2)飛車の利きが通る。(3)駒が進みやすくなる、の3つの得を得ることができます。しかし、B図のような中飛車の形では、後手は△53歩とは打ってくれません。そうなると先ほどの(1)の得が相殺されるので、そこまで得ではないということです。従って、飛車先交換よりも大きな損をするような形では、飛車先交換をしないほうが良いですね。
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・角交換になる形
角交換になる形で飛車先を交換してはいけないのは次の形です。
①△45角で馬を作られてしまう形
➁桂頭を攻められる形
まず①ですが、C図のような形では飛車先交換は成立しないということです。C図では△77角成▲同銀△45角で馬を作られてしまいます。飛車先交換よりも馬を作るほうが価値が高いのでダメです。
➁ですがD図のような形でも飛車先交換はあまりしないほうが良いです。飛車先交換の得よりも桂頭を攻められる負担のほうが大きいからです。
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①、➁に当てはまらない形であれば、形勢はともかくとして一応は成立していると思います。例えばE図の形は成立しています。以下△33銀▲59飛△64銀のような進行だと思いますが、先手には常に▲71角~▲26角成と馬を作る狙いがあります。それを△53歩で受ければ、(1)の得が相殺されないというわけです。

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