大駒は近づけて受ける。

今回のテーマは「大駒は近づけて受ける」です。大駒はリーチが長いので、遠ければ遠いほど受けにくいです。A図をご覧ください。
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A図では角取りと△87飛成を両方受ける必要がありますが、単に▲78金だと△86歩(B図)で次の△87歩成が受けづらくなってしまいます。
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A図では▲86歩(C図)と受けるのが良い手です。△同飛に▲78金(D図)とすれば、今度は△86歩ができません。

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他の事例も見ていきましょう。E図では次に、△37歩成▲同銀△36歩▲46銀△45歩(F図)の狙いがあります。こうなると角のにらみが強烈で銀が死んでしまっています。
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持ち駒が歩だけではどうしようもなさそうですが、E図で▲46歩(G図)とする手があります。

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△同角の一手ですが、▲47金△37歩成▲同銀△73角▲46歩(H図)まで進めば、上部に手厚く受ける
ことができます。

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次の事例です。I図では王手がかかっており、どうしのぐかという場面です。平凡に▲88玉と引くと、△87銀で詰まされてしまいます。
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先手負けに見えますが、ここで▲76歩と打つのが好手です。sfen (60)
以下△同角なら▲78玉、△同飛なら▲77歩で受かっています。「大駒を近づけて受ける」の趣旨からは少しずれてしまっているかもしれませんが、このように焦点(相手の駒の利きが複数個ある場所。今回では飛車と核の利きが両方ある76がそれにあたる。)に捨てることで助かることがあるということも覚えておいてほしいと思います。
ここ以降は少し難易度が上がります。すべて理解できなくても構いません。
K図では王手がかかっています。普通に受けるなら▲69金ですが、△58銀と絡まれるのがうるさいです。▲88玉と逃げるのも△97銀以下詰まされてしまいます。sfen (61)
困ったようですが、▲59歩(L図)があります。以下△同竜▲69金△49竜▲59歩(M図)とすれば先手玉は安全になります。▲59歩の効果で▲69金が竜に当たっていることに注目してください。
閑話休題、対穴熊が勝てない、感覚がわからないという方も多いと思います。穴熊が強いことはもちろんなのですが、平気で大駒を金銀と刺し違える感覚が理解できない方も多いと思います。なぜそれが成立するかですが、穴熊は接近戦になりやすいからです。下図をご覧ください。

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先手は角と金と穴熊、後手は金と銀の穴熊です。駒の価値で考えれば角のほうが価値は高いのですが、後手の穴熊のほうが固いのです。先手の穴熊は87の地点が弱いからです。こうなると大ゴマのリーチの長さはあまり活きません。大駒を近づけて受けるも穴熊も「接近戦にもちこむと大駒の価値が下がる」という理論が応用されているのがお分かりいただけるでしょうか。大駒を受けるときは近づける、大駒で攻めるときは遠くから、を意識すると大駒の使い方がうまくなると思います。

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