ゴキゲン中飛車対策②銀対抗の指し方

今回は超速の銀対抗での指し方を紹介していきたいと思います。実戦で頻出なので手順、考え方をしっかり理解しておく必要があります。
初手からの指し手
▲76歩△34歩▲26歩△54歩▲25歩△52飛▲48銀△55歩▲36歩△42銀▲37銀△53銀▲46銀△44銀▲78銀
(基本図)
sfen (54)
超速をやると基本的に44銀型に組まれることが多いです。基本図からは△62玉、△72銀のどちらかを指されることが多いです。順にみていきたいと思います。
基本図からの指し手
△62玉▲96歩△94歩▲77銀△72玉▲66銀△82玉▲78玉△72銀▲58金△51飛▲37桂(第一図)
sfen - 2024-03-13T200829.970
お互い自然な駒組ですが、先手としては一つ注意点があります。第一図で△56歩から仕掛けられる可能性があるのです。まずはそちらについて述べていきます。
第一図からの指し手
△56歩▲同歩△同飛▲45桂(第二図)
sfen - 2024-03-13T200903.516
結論から述べると、△56歩には正確に対処すれば先手が良くなります。第二図では△42角、△15角どちらも考えられますので順にみていきましょう。
第二図以下の指し手
△15角▲16歩△46飛▲同歩△37角成▲29飛△46馬▲53桂不成△同銀▲57銀(第三図)
sfen - 2024-03-13T201108.984
まずは△15角から見ていきます。△46馬に▲53桂不成△同銀▲57銀がぴったりした対応で第三図は先手が有利です。
第二図以下の指し手
△42角▲24歩△同角▲65銀△51飛▲53歩△32金▲68金(第四図)
sfen - 2024-03-13T201208.871
△42角には単に▲65銀も有力ですが△51飛▲54歩△64歩▲53歩成△同銀▲同桂成△同角▲54銀△44角▲55銀打△54飛(A図)の変化は先手良しながら実戦的に勝ち切るのは大変と思います。それよりは本譜の方が抑え込めていて実戦的に勝ちやすいでしょう。
sfen - 2024-03-13T201418.320
第一図以下の指し手
△32金▲29飛(第五図)
sfen - 2024-03-13T201636.354
△32金には▲45桂と仕掛けていきたいですが、△42角▲55銀△同銀▲同角△同飛▲同銀△37角(B図)で先手失敗です。よって一回は▲29飛とする必要があります。こうしておけば△37角がありません。
sfen - 2024-03-13T201712.583
第五図以下の指し手
△64歩▲45桂△42角▲55銀△同銀▲同角(第六図)
sfen - 2024-03-13T201846.346
第六図まで進めば駒がさばけていて先手良しといえると思います。第六図以下△44銀なら▲77角と戻っておいて不満なし。△33桂には▲53銀が厳しいです。▲45桂に△42角に代えて△22角と引く手もありますが、▲24歩△同歩▲同飛△33桂▲23歩(C図)で先手有利です。蛇足かもですが、C図までで△33桂に代えて△23歩だと▲34飛△33桂▲55銀(D図)で先手優勢になります。
sfen - 2024-03-13T201957.453
sfen - 2024-03-13T202249.658
第五図以下の指し手
△14歩▲45桂△22角▲24歩△同歩▲同飛△33桂▲同桂成△同角▲29飛△23歩▲39飛(第七図)
sfen - 2024-03-13T202348.048
△64歩では△14歩も有力です。△14歩としておけばC図で△13角と飛車に当てることができるためです。それに対しても同様に▲45桂から仕掛けていきます。△22角にかえて△42角ならほとんど第六図と違いない展開になります。△33桂に▲23歩が成立しないのは先ほど述べた通りです。普通に▲同桂成として第七図。以下は△42金なら▲35歩、△56歩▲同歩△54桂なら▲57銀△46桂▲同歩△24角(▲45歩の防ぎ)▲77桂(E図)が想定される進行でいずれも先手十分です。この形での相手からの銀桂交換はそこまで恐れなくて大丈夫と覚えて帰ってください。
sfen - 2024-03-13T202448.464
まとめ
先手超速に対して後手が銀対抗の形は、最善を尽くせば先手が指せると考えられます。しかし、実戦的に勝ち切るのは大変で、多少の形の違いで違った指し手を選ばなければいけないことも多いです。基本的に本記事の暗記だけでも戦えると思いますが、形の違いに意識し、その違いがその後の手順にどのような違いをもたらすのかを考えて指すとよいでしょう。
ポイント
・△56歩は先手も望むところ。▲45桂として先手良しだがやってくる人も多いのでその後の手順もしっかり確認しておく。
・▲29飛引いた後は基本的に相手が何してこようが▲45桂と跳ねていく。
・桂交換後は常に△54桂が生じるが、銀桂交換はあまり気にしなくてよい。歩を渡さなければ銀だけで大した攻めは来ないためである。
・本文の中ではあまり触れなかったが、この戦型では銀や桂馬が持ち駒になることが多いため、それを用いて端攻めをすることも多い。中盤以降どこで▲95歩を入れるかもポイントになる。

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