初手からの指し手
▲26歩△34歩▲76歩△33角▲同角成△同桂▲25歩△22飛(基本図)
基本図
基本図のような後手の指し方を鬼殺し向かい飛車といいます。これに対して普通に指してもよいのですが、今回は突っ張った指し方、即ち基本図から▲65角と打つ手を紹介していきます。
基本図以下の指し手
▲65角△45桂▲48銀△55角(第一図)
第一図
▲65角には△45桂が習いある反撃です。本によってはこれで後手十分とされているものもありますが、最近では先手がやや良しといわれています。△57桂不成は許せないので▲48銀ですが、△55角で香車取りが受けづらいです。これだけ見ると後手良しのようですが。
第一図以下の指し手
▲98香△99角成▲78銀(第二図)
第二図
一回▲98香と上がるのが大事な手です。結局香車はとられますが、99より98で取らせるほうが馬の働きが悪いのです。
第二図以下の指し手
△98馬▲43角成△88馬▲46歩(第三図)
第三図
▲43角成に△88馬と馬を使うくらいでしょう。先手は▲46歩と桂馬を捕獲します。桂馬を取れば先手は駒損を回復することができます。
第三図以下の指し手
△55馬▲45歩△同馬▲46歩△同馬▲53馬△62金▲44馬△47歩(第四図)
第四図
第三図で△47香とかもやってみたくなりますが、▲45歩△48香成▲同飛(A図)で先手有利です。結構飛び道具の価値が高い将棋なので、後手にとって得になっていません。△45同馬に▲46歩が良い手です。馬を移動させることによって、▲44馬を指すことができます。しかし、第四図の△47歩がすごく嫌に見えますが…
A図
第四図以下の指し手
▲43桂△61玉▲31桂成△48歩成▲同金△47歩▲58金△31金▲22馬△同金▲41飛(第五図)
第五図
長手順ですが、一本道の手順です。銀はとられますが、馬を取り返せば駒得になります。第五図まで進めば先手が優勢です。
第二図以下の指し手
△42飛▲83角成△98馬▲56馬(第六図)
第六図
第二図で△98馬は▲43角成で先手が指せる展開になりました。馬を43に成らせてしまうと後手としてはつらいようです。そこで次に43の地点にひもをつける△42飛を見ていきたいと思います。先手は先に香損しますが、▲56馬で次に桂馬を取り返すことができます。
△84香▲45馬△87香成▲同銀△同馬▲39銀(第七図)
第七図
後手は、△84香~△87香成とするくらいですが、▲同銀△同馬▲39銀として、次に▲88香を狙います。
第七図以下の指し手
△82飛▲88香△69馬▲同玉△87歩▲75桂△54銀▲同馬△同歩▲83歩△62飛▲87香(第八図)
第八図
第七図で△88歩なら▲78金としておいて、△同馬▲同飛△89歩成▲84歩(B図)の展開は次のと金づくりが受けづらく先手良し。△82飛は自然ですが、それでも▲88香がありました。△同馬なら▲同飛△同飛成▲33角で先手優勢なので△69馬~△87歩ですが、▲75桂とします。△88歩成には▲83歩△92飛▲88飛(C図)で馬が強く後手に意外と手がありません。よって△54銀くらいですが第八図は先手が+300点ほど良いようです。
B図
C図
まとめ
・香車を取られても、桂馬を取り返すことができるのでバランスが取れている。
・先手の馬のほうが働きが良く、局面をリードしやすい。
・桂馬や香車のような飛び道具の価値が高い。
鬼殺し向かい飛車に対して、▲65角と打つ変化は、「現代調の将棋の研究」のテーマ36に「人間には見つけにくい手」という題名で乗っています。こちらも併せて読むとより理解が深まると思います。
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