後手番の石田流が成立しない理由

結論から言うと、基本的に後手の石田流は成立しません。その理由を見ていきましょう。
初手からの指し手
▲26歩△34歩▲76歩△35歩▲68玉△32飛▲25歩△62玉(第一図)
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▲68玉に代えて▲56歩とする手も有力です。それに対して△32飛と回ると角交換から▲65角を打たれてしまうので、△42飛と途中下車することになりそうですが、そうなれば先手のほうが手が進む将棋になるので満足です。▲25歩では単に▲22角成△同銀▲65角とする手もあり、そちらでも後手番で▲26歩をついていない形より得をしている分先手がよさそうです。ただ、今回はどうしても紹介したい手順があるので▲25歩と指す順を見ていきたいと思います。

第一図以下の指し手
▲22角成△同銀▲65角△36歩▲同歩△55角▲77桂△28角成▲同銀△36飛▲37銀(第二図)
sfen (37)

次に△72玉とされる前に角交換から▲65角とします。後手は馬を作られるのを避けられないので△36歩▲同歩△55角と飛車と香の両取をかけますが、そこで▲77桂と香を守るのがポイントです。△36飛に対して▲43角成とするのは△38飛打が厳しいので、▲37銀と上がってそれを防ぎます。これに対して飛車をどこに逃げるかですが…

第二図以下の指し手
△32飛▲43角成△27飛▲39金△37飛上成▲同桂△同飛成▲38歩△31竜▲65角△54銀(第三図)
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▲43角成に後手は△27飛くらいですが、▲39金と受けておいて大丈夫です。△37飛上成には普通に
▲同桂△同飛成▲38歩とします。それに対して△31竜以外なら▲21馬と桂馬を取って優勢です。先手は△31竜に▲65角と打ちます。次に83角成と21馬の狙いがあります。△54銀と角と馬の両取りをかけられてしまいますが…
▲△▲△
▲同角△同歩▲82飛△72銀▲81飛成△同銀▲53銀△72玉▲61馬(第4図)
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▲54同角として△同歩に▲82飛!と打つのが好手。対して△同銀なら▲53銀△72玉▲61馬で、△同玉なら頭金で詰みですね。なので△72銀としますが、▲81飛成△同銀▲53銀で先手勝ちとなります。第4図以下△同玉なら▲62金、△82玉なら▲62銀成ぐらいで勝ちです。

いろいろ変化はあるものの、後手番の石田流は苦労が多く、現在ではあまり指されることはありません。

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