【雁木】対88銀型早繰り銀の攻防

今回は基本図のような88銀型早繰り銀対雁木を研究していきます。研究手順は、プロの将棋等を参考にしながらソフトを用いて検討したものです。本記事は割と応用的な内容ですので、まずは【雁木】超有益!早繰り銀対策の基礎 で基本的な内容を抑えてから読むと理解がより深まってよいと思います。結構難しいこと書いていますが、頑張ってついてきてくれると嬉しいです!(最初はわからなくても大丈夫です)
sfen (88)

初手からの指し手
▲26歩△34歩▲76歩△44歩▲25歩△33角▲48銀△42銀▲68玉△43銀▲58金△32金▲36歩△84歩▲37銀△85歩▲77角△52金▲88銀△62銀(基本図)
sfen (88)

基本図からは、A図のように飛車で銀交換を狙うプラン、B図のように中央で銀交換を狙うプラン、C図のように角で銀交換を狙うプランのどれかを選ぶことになりそうです。それぞれ見ていきましょう。
sfen (89)
sfen (90)
sfen (91)
①飛車で銀交換を狙うプラン
基本図以下の指し手
▲35歩△同歩▲26銀△34銀▲38飛△43金(A図)▲35銀△同銀▲同飛△34歩▲36飛(第一図)
sfen (92)
▲35歩の仕掛けには、△34銀~△43金が定番の受けで覚えておいてほしいところです。
第一図以下の指し手
△74歩▲78玉△73銀▲26飛△42玉▲56歩△64銀▲68角(第二図)
sfen (94)
△74歩に代えて△54歩~△53銀の構想も有力ですが、今回は△74歩を本譜としました。▲26飛に代えて▲46銀と再度打つ手も考えられますが、△64銀▲35歩△45歩▲同銀△77角成▲同銀△27角(D図)で後手がやれる展開です。
sfen (95)
第二図以下の指し手
△75歩▲同歩△45歩▲24歩△86歩▲同歩△24歩▲37桂△35銀(第三図)
sfen (96)
本譜の後手の進行は一例です。△75歩とせずに△31玉くらいでも一局の将棋ですが、本譜は積極的に動いてみます。▲24歩の瞬間に△86歩を利かすのがポイントで、応対を▲同歩に限定している意味があります。▲37桂では▲24角も有力ですが△同角▲同飛△23歩▲26飛△44角▲28飛△75銀▲77歩△76歩(E図)で後手がさせそうです。第三図以下は▲29飛△36銀(F図)で後手は無理やり桂馬を入手して△76桂が狙いとなります。互角ですが、先手でまとめ切るのは大変な印象です。
sfen (97)
sfen - 2024-03-05T105758.832
➁中央で銀交換を狙うプラン
基本図以下の指し手
▲46銀△74歩▲35歩△73銀▲34歩△同銀▲78玉△64銀▲55銀(B図)
sfen (90)
次に基本図から▲46銀として中央で銀交換を狙うプランを見ていきます。
△43金▲64銀△同歩▲95角△42玉▲71銀△83飛▲62角成△86歩▲同歩△45歩(第四図)
sfen - 2024-03-05T132816.652
▲95角では、普通に▲56歩も有力です。以下△42玉▲68角△35歩▲46銀△75歩(G図)のような進行が想定され、互角です。第五図をどう見るかですが、71銀の働きが悪いものの、馬も大きいのでいい勝負といったところでしょうか。評価値はほとんど互角、先手+100弱くらいです。
sfen - 2024-03-05T133011.836
③角で銀交換を狙うプラン
基本図以下の指し手
▲78玉△74歩▲56歩△73桂▲35歩△同歩▲46銀△34銀▲68角(第五図)
sfen - 2024-03-05T140900.904

次に角で銀交換を狙うプランを見ていきます。
△36歩▲26飛△43金▲36飛△45歩▲35銀△25銀▲38飛△34歩▲28飛△35歩▲25飛△86歩▲同歩△75歩(第六図)
sfen - 2024-03-05T141011.115
ここまでは長いですがほとんど一本道です。△86歩では、じっくり指すなら△34銀等もありだと思います。
▲同歩△76銀▲77銀打△同銀成▲同角△65桂▲33角成△同桂▲26飛△57銀(第七図)
sfen - 2024-03-05T141109.370
△76銀に▲66銀なら△85歩▲同歩△64歩(H図)で後手十分。△57銀のところでは、ソフトは△25銀や△76銀などを推奨していましたが、あまり意味が分からないです。ちなみに△57桂成▲同金△48角は▲37角がぴったりになります。
sfen - 2024-03-05T141201.971
▲59金引△15角▲28飛△86飛▲87歩△56飛▲83角△59角成▲同金△66銀成(第八図)
sfen - 2024-03-05T141253.568
△86歩に▲26歩と角の筋を止める手も考えられますが、△25桂(I図)が好手。▲同歩なら△33角があります。△56飛に▲58歩だと△59角成▲同金△77歩(J図)で攻めが筋に入ってしまいます。第九図は難解な形勢で、最善を尽くせば先手が良いのですが、最善を指すのは容易ではありません。
sfen - 2024-03-05T141718.959
sfen - 2024-03-05T141806.629
個人的な体感としては、①であれば後手もまずまず、➁は入玉模様になりやすい、➂は雁木からすると難敵というイメージです。今回紹介した以外にも、どちらともに変化の余地が多く残されていると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました
.kifu-for-js { margin: 20px auto; max-width: 100%; }